イトウ先生のTips note連載

イトウ先生のTips note【InDesign CC 2019】表に脚注を追加する


こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
4月になりまして2019年度がスタートしました。令和元年、新入社員の方々も、学生時代とは違って気持ちを新たに新社会人としてスタートを切るにはふさわしい年になるのではないかと思います。諸先輩方にいろいろご指導いただきながらぜひ頑張ってください。

それでは、今週は、InDesign CC 2019から新機能で「表に脚注を追加する」をご紹介します。
InDesignの脚注機能は以前からありましたが、表組みは脚注を入れる機能はありませんでした。そのため、表に脚注を入れる場合は表の機能を使わずに表を作成するか、表の機能で作成した表に手動で脚注を作成する必要がありましたが、 CC 2019では、表に直接脚注を追加できるようになりました。また、Wordで作成した脚注付きのテキストも、脚注付きのまま表組みに変換できるようになりましたので、その辺りをご紹介したいと思います。

●さっそくやってみよう!

まずは、InDesignで表組みを作成します。脚注付きのテキストのまま表組みを作成することも可能になりましたが、表を作成する前に脚注付きのテキストから表に変換してみます。
InDesign CC 2018までは、脚注付きのテキストを表に変換すると以下のようなアラートを返し、脚注は自動的に削除されました。

また、表に変換した後のテキストを選択しても、表内にあるテキストには脚注を入れることができませんでした。

ところが、CC 2019では、脚注を入れたままのテキストをそのまま表に変換することが可能になりました。

Microsoft Word上で、脚注を設定したテキストをInDesignに取り込んだ場合でも・・・

脚注付きのまま取り込まれるため、そのまま表に変換することが可能になっています。

なお、Word上でデータを作成する際、表のA1のセルを空白にする場合は、第一行目の冒頭にタブキーを設定するとA1セルを空白にすることができますが、InDesignに取り込んだ際、タブコードではなくインデントになっている場合は、InDesignの段落パネルでインデントをゼロにした後、InDesign上でタブキーを追加してから表に変換するといいでしょう。

また、先に表組みとして完成しているものにも、後から脚注が追加できるようになっています。

脚注そのもの設定は、脚注を適用したテキストを選択し、書式メニュー > 脚注オプションで、脚注番号の設定や、脚注そのものの罫線の設定などを行うことが可能ですが、この設定変更は従来通りとなります。

これまでのInDesignで脚注付きの表組みを作成する場合、脚注の機能を優先する場合は、表の機能を使わずに段落罫線などで水平線を設定して表を作成するか、または表の機能を優先する場合は、脚注を手動で作成するか、でしたが、今回のこのバージョンアップで表組みにも直接脚注が適用できるようになりました。Wordとの連携もきちんと取れていますので、InDesingで表組みを行う方はぜひバージョンアップしてみてください。


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