イトウ先生のTips note【AfterEffects CC 2018】モーショングラフィックステンプレート

こんにちは、イマジカデジタルスケープの伊藤和博です。
今週はAfterEffects CC 2018から、「モーショングラフィックステンプレート」をご紹介します。
モーショングラフィックステンプレートとは、AfterEffectsで作成したモーショングラフィック(テキストや図形などで作成したアニメーション)そのもの、またそのモーショングラフィック内で使用しているカラーやフォントなどの各プロパティのみをテンプレートとして標準化し、再利用また再編集を容易にする機能です。
AfterEffectsのモーショングラフィックステンプレートの使い方は大きく2つあり、AfterEffectsのみで使用する場合と、Premiere Proと連携して使用する場合があります。
Premiere Proと連携する場合は、2017年最後のブログ、「イトウ先生のTips note【Premiere Pro CC 2018】レスポンシブデザイン」の記事で使用している、AfterEffectsで作成したグラフィッククリップそのものになりますので、「Premiere Pro CC 2018で使用するグラフィッククリップをAfterEffectsで作成する方法」と意味合いと捉えていただいて構いません。

●さっそくやってみよう!

まずは、以下のようなモーショングラフィックスがあったとします(約6秒。音は鳴りません)。

この時、テキスト部分である「AfterEffects」や、テキストを囲む矩形の「線のカラー」などを変更し、何種類か別のモーショングラフィックスも作成したい、とします。
通常は、単にタイムラインパネルやコンポジションパネル上でテキストを入力し直し、線のカラーを変更して、別名で保存する、という操作になるかと思いますが、変更する箇所が「テキスト」と「線のカラー」と決まっている場合は、この「テキスト」と「線のカラー」のプロパティのみをモーショングラフィックステンプレートに登録し、テキストと線のカラーを変更する行為そのものを、テンプレートを変更することで修正する、という使い方が可能です。
まず、このデータはシェイプレイヤーとテキストレイヤーでできています。

ウインドウメニュー > エッセンシャルグラフィックスを選択し、「どのコンポジションの、何のレイヤーが持っている、何のプロパティをテンプレートにするか?」を指定するため、エッセンシャルグラフィックスパネルにあるマスターから、現在使用しているコンポジション名を選択します。

次に、エッセンシャルグラフィックスパネル内の「サポートするプロパティのみ」をクリックします。すると、指定したコンポジション内で、テンプレートとして登録可能なプロパティだけを、タイムラインに表示します。

次に、テンプレートとして登録したいプロパティのみをエッセンシャルグラフィックスパネルにドラッグして登録します。今回は、テキストと線のカラーを登録したいため、「テキスト」(ソーステキスト)と「線のカラー」をエッセンシャルグラフィックスパネルにドラッグします。

あとは、エッセンシャルグラフィックスパネル上で、線のカラーとテキストを再入力すれば、タイムライン上のレイヤーにもその変更が即時に適用される、というものです。

そのコンポジションに含まれる、頻繁に変更する可能性のあるプロパティのみをエッセンシャルグラフィックスパネルに登録し、変更する行為そのものはエッセンシャルグラフィックスパネル上から行うことで、いちいちタイムラインの各レイヤーを展開して編集しなくてもよくなる、ということになります。

●モーショングラフィックステンプレートとして書き出し

Premiere Pro CC 2018のグラフィッククリップとして使用する場合は、このテンプレートに対して名前をつけて、エッセンシャルグラフィックスとして書き出すと、Premiere Pro上のエッセンシャルグラフィックスパネル上で使用できるようになります。

Premiere Pro CC 2018のエッセンシャルグラフィックスパネルを確認すると、AfterEffectsで作成したグラフィックスが確認できます。

AfterEffectsでエッセンシャルグラフィックスパネルに登録した各プロパティは、Premiere Pro上でも再編集することが可能です。

なお、他のPCや別の環境にこのテンプレートをファイルとして渡す場合は、書き出し時に「ローカルドライブ」に書き出します。テンプレートファイルとして拡張詞mogrtのファイルが書き出させるため、Premiere Pro のエッセンシャルグラフィックスパネルから、「モーショングラフィックステンプレートをインストール」をクリックして読み込むことが可能です。

AfterEffectsのみを使用する方は、頻繁に編集するプロパティをエッセンシャルグラフィックスパネルに登録して作業効率向上に、Premiere Proを両方使う方は、特にテロップなどの作成に非常にいい連携のとれた機能になりますので、ぜひ使ってみてください。


この記事を読んだ方にオススメの講座はこちら!

▼AfterEffects CC 2014の使い方・実践トレーニング
メインビジュアル:AfterEffects CC 2014の使い方・実践トレーニング

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メインビジュアル:Premiere Pro CC 2014の使い方・基本トレーニング


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イトウ先生のTips noteアーカイブ【2016年~】

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○AfterEffects CC 2015:タイムチューナー
○AfterEffects CC 2015:AIデータはレイヤーに分配で取り込む
○AfterEffects CC 2015:プレビューのコントロール
○AfterEffects CC 2015:スクリプト
○AfterEffects CC 2015:新しくなったMAXON CINEMA 4D Exporter
○AfterEffects CC 2015:マスクリファレンス
○AfterEffects CC 2015:スムーザー
○AfterEffects CC 2015:立体の旗を作る・1
○AfterEffects CC 2015:立体の旗を作る・2(CINEMA 4Dレンダラー)
○AfterEffects CC 2017:強化されたライブテキストテンプレート
○AfterEffects CC 2017:日付のトークン
○AfterEffects CC 2017:マーカーデュレーション
○AfterEffects CC 2017:他のレイヤーのエフェクトをプリコンポーズ無しで参照する
○AfterEffects CC 2017:拡張された平面フォルダ
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○AfterEffects CC 2017:現在のフレームから静止画を作る
○AfterEffects CC 2017:最後のフレームでフリーズ
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○AfterEffects CC 2017:カンマ区切りの文字列をランダムに表示する
○AfterEffects CC 2017:CC Light Raysとトラッカー
○AfterEffects CC 2018:パスからヌルを作成
○AfterEffects CC 2018:モーショングラフィックステンプレート