しくみ事典の不思議な表紙のしくみ【中編】

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カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典」は、毎年2月に発売をしているDTP・印刷に関しての情報を網羅した書籍です。これまでも目を引く表紙をデザインすべく、さまざまなチャレンジを行ってきました。

前編 Adobe Creative Cloudのサービスを活用する

中編の記事では、DTP・印刷らしさを演出するにあたっての検討過程をレポートします。

 

DTP・印刷らしさを演出すること

前編の記事では、3案のデザインを検討するという段階までをレポートしました。この後の工程について、お伝えしていきます。編集部で案について話し合いを進める中、カラフルな3案目に注目が集まりました。2015年版がモノトーンのイメージで作られており、黒とイエローをベースとしたものだったことから、2016年版はカラフルに行きたいというイメージがありました。

しかし、カラフルなイメージでは、インクのビチャビチャ感を演出することはできていましたが、印刷しくみ事典らしさが不足しているのではないか? この懸念が、編集部に起きていました。

懸念を整理してみると、次の3点にまとめられました。

  • インクがCMYKの4色では無いから、印刷を想起し辛い
  • 印刷機のしくみに代表される、無骨さがない
  • しくみ事典を知らない人にも印刷をイメージさせたい

この課題をデザイナーに伝え、検討をお願いしました。
そこで出していただいたアイデアが、こちらの3案です。

 

しくみ表紙調整2
活字をイメージし、明るさを抑えた文字を配置した案

© artant名/77524443/Adobe Stock

 

 

しくみ事典2016cover_B
DTPパターンを配置した案

©  bonathos/31257259/Adobe Stock
© artant名/77524443/Adobe Stock

 

 

 

しくみ事典2016cover_C
しくみを意識して、コンピューターの基板をイメージした案

© paylessimages/33993521/Adobe Stock
© artant名/77524443/Adobe Stock

これらのグラフィックを比較検討し、1案目を採用としました。2案目は旧来のしくみ事典のイメージが強くでており、リニューアル感を出すことが難しいということと、加工との相性に不安がありました。3案目は「しくみ」のイメージはあるけれど、印刷との関係は薄いということがありました。その上で、1案目は活字の雰囲気と用語による関連性を付けられることで、決定となりました。

後編に続きます

グラフィックが決まった後には、どうやって作ったのだろう? と思わせる表面の加工の検討に移り、デザインを仕上げて行きました。その模様は、後編でお伝えします。

前編 Adobe Creative Cloudのサービスを活用する

後編 この加工はどうやって作ったのだろう?と感じてもらうこと

 

詳細なメイキング情報は、「カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典2016」に掲載されています。

『カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016』

2016年版では巻頭特集を大幅ボリュームアップ&厳選機種ガイドを掲載!
DTPや印刷物に携わる、すべての人に役立つ図解事典です。

カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016

定価 4,104円(税込)
判型 A4変型/オールカラー
総ページ数 336
発売日 2016年2月23日
ISBN 978-4-86246-327-2
編集 ボーンデジタル 出版事業部

巻頭に、業界のトピック110を大特集。
Adobe Creative Cloudの最新機能から、サービスを利用した表紙制作レポート、
デジタル印刷機の動向、クリエイティブのトピックを、110の項目にまとめました。

巻末に、機材選定に役立つ「現場に向けて選んだ厳選機種ガイド64」を掲載。
枚葉インクジェット&液体トナー機、デジタル印刷機、大判インクジェットの比較検討に役立ちます。

本編となるしくみ事典は見開き2ページで構成され、ある分野・機器のしくみや特徴を、図版を用いて解説しています。 パソコンやソフトウェアなどから、デザインの手順、出力や製版などのテクノロジーまで、
DTP&印刷に関する多くの事柄を網羅しています。 活字や写植などのアナログ的な知識も掲載し、歴史的な経緯も併せて理解できます。 自分の周辺にある作業のしくみや用語を知ることで、印刷工程のイメージをつかみ、
トラブルの防止、業務の効率化のヒントとなります。

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