RinoとMaakoのRAW現像ビフォー/アフター連載

第2回:円形フィルターでふんわり調整(Rino)

第2回:円形フィルターでふんわり調整のタイトル

こんにちは。9月に刊行された「RAW現像ビフォー/アフター パラメータビジュアルリファレンス」という書籍の編集を担当した岡本です。

この連載では、「RAW現像ビフォー/アフター」に作例写真を提供いただいた、Rinoこと佐々木優子さん(デザイナー)、Maakoこといけだまあこさん(フォトグラファー、デザイナー)の二人が、書籍を参考にLightroomという現像ソフトを使ってRAW現像にチャレンジしてみた作例を紹介するものです。細かい解説を読むよりも、JPEGで写真を撮影・補正していた方は、RAWで撮影・現像することによる違いや効果を感じてみてください。

●RAW現像ってご存じですか?

RAW現像とは、デジタルカメラで撮影した「生の・未加工の」データです。JPEGが撮影時に削ぎ落としてしまった、写真に写る以上のディテールや明るさを内包しているので、現像ソフトを使ってそのポテンシャルを引き出すことができます。詳しくは、studio9さんの記事をご覧ください。あ、もちろん書籍「RAW現像ビフォー/アフター」でも詳しく解説していますので、よろしくお願いします(笑)。

●これからRAW現像する人が知っておくべき、たった一つの考え方。(studio9)
http://photo-studio9.com/photo-cooking/

●魅せ(見せ)たいところを調整できる円形フィルター

Lightroomの初心者ユーザーが、ふだんあまり使わない機能に円形フィルターがあります。Rinoさんいわく「書籍を見ていて、ぼかし具合も設定できるから魅せたいところをふんわり調整できていい感じ!と目に留まりました」とのこと。

第2回:円形フィルターでふんわり調整の作例

全体的に調整するのではなく、次の図のように円形のフィルターを設定してメリハリをつけています。

第2回:円形フィルターでふんわり調整の設定画面

ポイントは次の3つ。ちょこちょこと、ものの数分でできる割には効果的!これは遊べる!と、Rinoさんお気に入りの様子。

  1. 締めるために、効果の適用量を「−(マイナス)」に調整。
  2. 露光量を「+(プラス)」して、全体のトーンを明るくする。
  3. 自然な彩度で、少しだけ色味を追加する。

いかがでしたでしょうか。各パラメータの解説や動かすことによる写真の変化など、詳しくは書籍「RAW現像ビフォー/アフター」をご覧ください。それでは、次回の連載更新をお楽しみに。

書籍概要

RAW現像ビフォーアフター表紙

理想の写真に近づく!RAW現像ビフォー/アフター パラメータビジュアルリファレンス

定価:本体2,700円+税
判型:B5判/256ページ/オールカラー
ISBN:978-4-86246-351-7
発売日:2016年9月10日
発売元:ボーンデジタル
著者:小原裕太
作例写真提供:いけだまあこ、佐々木優子

出版社サイト
https://www.borndigital.co.jp/book/5982.html

●プロフィール

佐々木優子(Rino)
東京都出身・在住。グラフィックデザイナー、Webデザイナー。Web制作会社勤務を経て、2011年よりフリーランスのWebデザイナーとして独立。そのかたわら、友人らの勧めにより写真撮影を始め、魅力に一気に惹きこまれる。主に風景や人物の写真を得意とし、仕事での撮影・展示会などで撮影の幅を広げつつある。メインで使用するカメラはCanon EOS 6D。写真補正にはLightroom、Photoshopを使用。趣味は、旅行と美味しいご飯を食べること。
http://so-lat.com/

いけだまあこ(Maako)
新潟県出身、東京都在住。フォトグラファー、IA・UXデザイナー。美容師からWeb制作の仕事に転身、10年ほどWeb制作会社に勤務。10年以上続けていた趣味が高じて2015年からフリーランスフォトグラファーに。プロダクト撮影、イメージ写真撮影、ライブ撮影、人物撮影などを行い、趣味でストリートスナップ、カフェ、バー、夜の街での写真撮影も楽しむ。メインで使用するカメラはNikon D750。写真補正にはLightroom、Photoshopを使用。趣味は、旅とヨガと写真。
http://www.harmony.pics/