気になるフォント UDフォント②
UDフォントって?
UDフォントとは
UD Font (Universal Design Font : ユニバーサルデザインフォント ) 少し前から注目をされている「ユニバーサルデザイン」のコンセプトに基づいたフォントです。
※UD(ユニバーサルデザイン)とは、”できるだけ多くの人が利用可能であるようなデザイン”を基本コンセプトとしたデザインの事で、
人が生活する上で「使いやすさ、見やすさ」といった細かい部分にも配慮・工夫をしたデザインをさします。
一般の人はもちろん、お年寄りや障害者の方、外国人の方など皆が「便利だな、使いやすいな」と思えるデザインです。
フォントの分野で言うと「製品に見やすいフォントを」と言う考えで松下電器(Panasonic)とイワタで2006年に共同開発された「イワタUDフォント」が
最初になります。特に最近では高速道路の標識をはじめ、公共機関の案内版にも視認性が良いものに変更が進められており、UDフォントが採用されている
件数も増えて来ているようです。
UDフォント取扱いメーカー一覧
UDフォントを取り扱っているメーカーのご紹介です。
メーカー |
【イワタ】 |
【モリサワ】 |
【大日本スクリーン製造】 |
【タイプバンク】 |
【モトヤ】 |
|
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販売 形態 |
パッケージ | ○ イワタLETSにも収録 |
○ モリサワパスポーのみに収録 |
○ モリサワパスポートにも収録 |
○ モリサワパスポートにも収録 |
× モトヤLETSにも収録 |
ダウンロード | ○ | × | ○ | × | ○ |
ここで、UDフォントの先駆者「イワタUDフォント」のご紹介です。
イワタUDフォントは2006年「老眼や白内障で見えにくい中年や高齢者にも見やすい」を目的に日本で初めて開発された書体です。
パナソニック(当時は松下電器産業)とイワタで共同開発を行いました。
家電製品は使用者の年齢や使用場所の条件が様々です。
開発は「見えにくさを知る」ことから始まり、実地検証を繰り返しながら研究をすすめ、数年をかけ完成しました。
文字には「視認性」「判読生」「デザイン性」「可読性」の4つのポイントがあります。
「視認性」を重視する『見やすい文字』と「可読性」を重視する『読みやすい文字』には違いがあります。
文字が使われる場所や目的も考慮してイワタUDフォントは開発されました。
発売当初は市場開拓に少々手間取りましたが、「高齢者にも見やすい」をキーワードに大手企業へ直接働きかけることで「イワタUDフォント」は急速に広がりました。
企業にとって情報を消費者に間違いなく伝えることが重要だったのですね。
「イワタUDフォント」は、2009年度 GOOD DESIGN 経済産業大臣賞を受賞し、ますます広がっています。
◆イワタダウンロードフォントはこちら