気になるフォント連載

気になるフォント「春秋-tsu」

◆フリーフォント「春秋-tsu」

今回気になったのは、はITメディアさんでも取り上げられていたフリーフォントの「春秋-tsu」です。

ペアカーニング
※杜甫「春望」 一節より

(原文抜粋)
「春望」杜甫
国 破 山 河 在
城 春 草 木 深

(書き下し文)
国破れて山河在り
城春にして草木深し

(現代語訳)
都が破壊されても山河は残っており、都に春が巡ってきて草や木が生い茂っている。
時代を感じては花をみて涙を流し、別れを恨んでは鳥の鳴き声を聞いていても心が痛む。

うーん、とても風情があっていい詩ですね。。
今回この文の原文を話題のフリーフォント「春秋-tsu」で表現してみました。

この絵文字の様な、漢字の成り立ち表す古代文字フォントが無料公開されています。
これは、太郎次郎社エディタス社が無料公開している同社が出版する書籍「漢字なりたちブック」で使用した古代文字をデジタルフォントにしたものです。
太郎次郎エディタス様HP ダウンロードページのリンク
http://www.tarojiro.co.jp/download/5371/
甲骨文字・金文・篆文の中から、絵から楷書へのつながりが理解しやすいものを選んで、イラストレーターの金子都美絵さんが描き起こしたもので、フォント
として、字を組み合わせても統一感が出るように太さや形を整えられてています。

小学校学習漢字(教育漢字)1006字のうち、古代文字の判明している975字が収録対象となっているようです。
商用利用も可能との事で、気になった方はダウンロードされてはいかがでしょう?
もともと甲骨・篆書・金文体をデジタルフォントとしてだしているメーカーもあります。
ということで「FontGarage 」で扱っているものをご紹介いたします。
【甲骨文字】
中国・殷(商)に行われた漢字書体の一つで、現在確認できる最古の漢字です。 - Wikipediaより-

・白舟甲骨(白舟書体)

【篆書体(篆文)】
広義には秦代より前に使用されていた書体全てを指しますが、一般的には周末の金文を起源として戦国時代に発達して整理され、
公式書体とされた小篆とそれに関係する書体を指します。- Wikipediaより-・DF新篆体(ダイナコムウェア)

・篆古印体(白舟書体)

・白舟九畳篆(白舟書体)

・JTC淡斎篆書「吟」(エヌアイシィ )

・新井篆書(エヌアイシィ )

・富篆書体(伊藤印材店 )

【金文体】
和文体フォントの一種。 中国古代の漢字書体である金文の装飾要素を基にデザインされた装飾文字です。
– Wikipediaより-

・金文体

こうやって見ると、古風な文字も色々と出ているので、ここぞという時にデザインワークで登場させてみるのもアリだと思いますよ!
みなさんもゼヒお試しくださいね!